
2025年7月17日、時事通信が発表した7月の世論調査によって、石破内閣の支持率が就任以来最低となる20.8%まで下落したことが明らかになりました。これは前月比で6.2ポイントの減少。不支持率は55.0%と大幅に増加し、政権発足以来最も高い数値となりました。
◆支持率急落の背景に「期待感の薄さ」と「リーダーシップ不足」
今回の調査で、内閣を「支持する」と答えた理由のトップは、「他に適当な人がいない」(8.9%)で、次いで「首相を信頼する」(5.2%)、「首相の属する党を支持している」(3.3%)と続きました。
一方で、支持しない理由としては「期待が持てない」(29.7%)、「リーダーシップがない」(21.9%)、「政策が駄目」(21.6%)といった不満の声が多くを占め、首相個人や政権の方向性に対する根深い不信感が広がっていることがうかがえます。
◆政党支持率:参政党が3位に浮上 自民は大幅減
政党支持率では、与党・自民党が16.4%(前月比-2.5ポイント)と大きく後退。これに対し、立憲民主党は5.5%(+1.1ポイント)と微増しましたが、注目すべきは参政党の4.7%(+2.2ポイント)という急伸。支持率3位に浮上し、既存の中堅政党を追い抜く形となりました。
以下の政党支持率は次の通りです:
- 国民民主党・公明党:各3.1%
- れいわ新選組:2.1%
- 共産党:1.6%
- 日本維新の会:1.5%
- 日本保守党:1.1%
- 社民党:0.3%
- 支持政党なし:54.9%
支持政党なしが過半数を超えている点からも、国民の間に既存の政治勢力への失望と政治的空白が広がっている様子が見て取れます。
◆石破政権、麻生政権末期と重なる?
今回の結果を受けて、政治評論家やメディアの間では、2009年に自民党が歴史的惨敗を喫した「麻生政権末期」との類似点を指摘する声も出ています。国民の信頼を回復するには、内閣改造や政策転換など抜本的な対応が求められる状況です。
編集後記
発足から約9か月、石破内閣は厳しい局面を迎えています。参政党など新勢力の台頭も含めて、夏以降の政局は大きく動きそうな気配です。次の一手に注目です。
参考:news.nifty.com
www.jiji.com
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